働き方

1日の労働時間はなぜ8時間なのか?~みんな働きすぎじゃない?~

※この記事は、旧ブログ「遊びがいのある地球に生まれたね」に書いた文章を加筆修正したものです。

こんにちは!
マンガ好き京都司書/右下Webライターの徳田なちこです。

今日は、割と楽しく仕事ができた一日でした。
エネルギーがええ感じに回ってた、って感じかな。

お昼頃は、
「この気分のまんま終業時刻を迎えられれば、万々歳だなー」と思ってたんですけど、
始業から6時間越えたあたりで、
「むむむ。なんか、今日1日分の(仕事のための)エネルギーはもうなくなりつつある気がする」と感じてきて……。

実際、そこから急激にやる気がなくなってしまって、その後はぶっちゃけダッラダラでしたw

そこで、ふと思いついたのが、
どうして、一日の一般的な労働時間って約8時間っていう基準になってるんだろう?
ってことでした。

考えたことあります?

労働基準法でそう決まってるから、とかじゃなくて、
そもそもなぜ労働基準法がつくられた時に、8時間にしたのか?
ってことですよ。

すぐ答えられる人いますか?

私は普段から、「1日8時間って、みんな働き過ぎちゃう!?」と
思うことが多いので、ちょっと調べてみることにしました。

※全体を通して「(自分は残業が当たり前だから、)8時間ならまだマシな方だろ!」みたいに思う人もいるかと思うんですが、そういう意見は一旦置いておきます。

 

リストラされて再就職したら給料が上がった

と、その前に、私がこの「1日の労働時間」を考えるに至った経緯を少し書きますね。

2017年の3月に、私は思いもよらぬリストラに遭って、前職を辞めなければいけませんでした。
すごく複雑な気持ちを経験しましたが、そこは今回ははしょります。

とにかく、その仕事(図書館司書の仕事です)を辞めて、
その約3ヵ月後に再就職しました(同じく図書館司書の仕事)。

結果から言うと、その転職をしたことで、勤務日数が減りました。
前は月21~22日勤務だったのが、月15~16日勤務に!

勤務日数は減ったのに、月収は少し上がりました。
今ざっくり計算してみたら、時給換算で大体400円くらいUP!!

そして仕事内容は、前職と同じくらいの労力か、もしくは前より楽かもです!
しかも、祝日は必ず休みになりました!(前は土日祝日でも出勤だった)

ダブルで、っつーか、トリプルで恵まれてますよね~v(^^)v

 

や~、こんなことってあるんやな~!」という気持ちですよ。

図書館の仕事って、非正規化がどんどん進んでるので、
前職でクビを切られた時には、
正直「もう、この業界はほんまにブラックや。図書館の仕事は好きだけど、こんな風に搾取されるばっかりなら、もう司書(非正規)として働くのは止めとこうかな」って思ってたくらいなんですよ。

実際、図書館系の求人を探しても、今の職場ほど条件のいい求人はなかなか見当たりません。
我ながら、よくぞ引き当てたな、って思ってます。

存在給をもっと上げることはできるはず

この、勤務日数減って月給上がったことに関しては、自分では
存在給キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!」って解釈してるんですね。

「存在給」とは何かっていうのは、このあたりの本を読むか、

心屋 存在給」とかで検索するといっぱいでてくると思うので、調べてもろたらええかと思いますが。

とにかく、自分のことを「素晴らしい!」って思えるようになってきたら、
「仕事楽になって、収入が増えた」ってのを、実際に経験できちゃったわけです。

ほんのちょっとの違いかもしれないけど、私にとっては十分大きい経験だった。
なので、今その職場で働きつつも、
もっと給料上がる仕事もあるんちゃう?」って考え始めたんです。

前職と比較した時に、恵まれた条件の仕事であることはわかっているけど、
それでも「なんか、この仕事も違うかもな~」って思う日もありますんで、
もっと私の価値を認めてくれて、
もっと楽にもっとたくさんお金もらえる仕事を見つけれたら、
転職しちゃえばいいんじゃない?ってね。

そんなこんなで、今の図書館の仕事しつつも、
ネットでいろいろと求人を見たりしてたんですよ
(必死に探すってよりは、ヒマな時にテキトーにって感じ)。

でも、すぐに気づいちゃいましたよね。
「ネットに出回ってるような求人の中には、私が求めてるような仕事って、たぶんないわー」ってw

だって、ほんまに
週5日フルタイムでそこそこ普通の月給の仕事か、
パートタイムで時間の自由はきくけど安い時給の仕事か、
どっちかしかないんだもん。

ここで「そんな仕事(もっと楽してもっとお金もらえる仕事)、やっぱあるわけないんだ……」って思う人もいるかもしれんけど(それはその人の自由)、
私はそうは思わないので、さらにその先を考えたわけです。

「たぶん、私が求めてるような仕事ってのは、
私っていう人間を丸ごと知ってくれて、
『なちこ、この仕事、一緒にやらない?』みたいな感じで誘ってもらったりとか、
ご縁があって、“なんかしらんけど”気づいたら流れでやることになった、みたいな、
そういう仕事なんじゃなかろうか」と。

求人に応募して、履歴書と1~2回の面接だけでジャッジされるようなマッチングじゃなくてね。

そう考えた時に、
「今の自分には、すぐにそういうお誘いやご縁がありそうかな?」
「誰か思いつく人や、気になるプロジェクトあるっけな?」と
心の中を探ってみたけど、とりあえず今のところはなかったので、
「ま、今はまだってことかな」と思ったわけなんですが。

労働時間と収入の間に関係性のない世界へ

そんなことを考えていた最中に、久しぶりにイケダハヤトのブログを読んだら、
こんな記事たちですよ!

これからの時代は「お金のための労働から卒業する」ことが、人々の目標になると思うんですよ。

 

いやー!ほんまそれ!!!
それが言いたかった!!!

リストラされた時に、フリーランスになる道も少し考えたんだけど、
その時点でそれを選ばなかったのは、結局「時間の切り売り」をするフリーランスなら、
私のほしい自由は得られないんじゃないかって感じたからだったんだろうねー
(その時に、そこまでハッキリと思えてたかはわからないけど)。

最近happyちゃん界隈の人々のインスタライブが好きで、割とよく見たり聴いたりしてるんだけど、
happyちゃんの友達の愛ちゃん(別府のだるまアーティスト)も、高崎からのインスタライブで
作品にかけた時間と、その作品に払ってもらうお金って、全然関係ないんだよね」みたいなこと言っててねー。

「労働時間」と「収入」を、
自分の中で関係づけるのをやめる!

たぶん、これが、次の私の正解に近づくための、大きなヒントになる気がしてきました。

なぜ労働時間は8時間なのか?

さて、前置きがだ~いぶ長くなりましたがw、よくぞついてきてくださいました。

ただ単に「8時間も働くの、たっり~な~~~」とだけの気持ちで「なんで労働時間が8時間なのか」を調べようと思ったっていうわけじゃないことは伝わったでしょうか。

それでは、「なぜ労働時間は8時間なのか?」の答えを簡単にまとめると・・・

  • 産業革命後の悲惨な労働環境(1日14~18時間)に対する改善として、労働者が権利を主張した結果。
  • 19世紀ヨーロッパで、10時間、9時間、8時間労働のどれが最も生産性が高いのかという実験が行われ、8時間という結果に。
    (筆者注:8時間より短い時間については検証しなかったのだろうか?)
  • 労働者保護運動のスローガン「仕事を8時間、休息に8時間、やりたい事に8時間」から。
  • 1919年のILO第1号条約にて8時間労働が採択され、労働時間の世界標準が「8時間」に。
  • 日本では1947年の労働基準法制定以来、8時間労働を実施。

まぁ、何か合理的な理由があるわけではなく、社会的背景によって短縮されてきた結果の、今たまたま「8時間」って感じの印象ですね。

詳細は、参考にさせてもろた以下のリンク先にお任せしようと思います(他力)ww

「8時間労働」は適切な長さか

まず、この記事。
長いけど、とてもよかった。

何がよかったかって、
私たちホモ・サピエンスは、1日何時間働くようにデザインされているのだろう?
という問いを立てて、検証しているところですね。

今日、私が仕事中に
「どうして、一日の一般的な労働時間って約8時間っていう基準になってるんだろう?」
って思い浮かべた時に、知りたかったことってのは、まさにそういう意味でしたから。

んで、この記事の著者は、
人類の歴史やら、現代でも狩猟採集生活や原始的な自給農業を営む部族の労働時間を調査した結果などをもとに、けっこうマジで、ホモ・サピエンスにとっての「自然な」労働時間を検討して計算してくれてます。

その結果が、
私たちは「1日およそ6時間」の仕事をするようにデザインされている(はずだ)。

これには、思わずニヤリw

しかもこれ、家事・育児・介護なんかも「労働」に含めた時間ですからね!!

8時間労働は長い!8時間労働制の根拠と最適な労働時間を考えてみた!

こちらは、実際に会社をやめてフリーランスになり、
「本当に1日6時間くらいが限界」と実感したという人のブログ記事。

OECD加盟国の中で労働生産性の高いベスト3の国の労働時間から、
1日の労働時間を推測してみた数字のデータが、けっこう溜飲下がります。

なぜ労働時間は8時間なのか?8時間も働きたくない!

この記事も、なかなか素直な感じ。

ただ忘れてほしくないのは8時間の労働をするために、準備と移動時間がかかっていること。

出社する準備をしたり、退社する準備をしたり、車に乗って移動したり、なんてことをやっていると出社や退社にかかる時間は2時間にもなる。

と言うことは。

「10時間は労働、8時間は休息、そして残り6時間は自由な時間」じゃないだろうか?

やっぱり労働時間は6時間で良かったんじゃないか。

そうすれば8時間が3つでバランスが良くなると思う。

この部分は、なかなかいい指摘だなと思いました!

さらに私の意見を付け加えさせてもらえば、この部分には、
家事・育児・介護といった、金銭的収入を得られない家庭内労働の視点が抜けてますよね

そこが加わったら、もっといい!

8時間で生産性が一番高くなると言う考え方はすでに崩壊している気もする。

それなら8時間で縛らずに、もっと自由な労働時間があってもいいんじゃないかと思う。

この記事でも似たようなことを書いている。

今の体制はもちろん職種にもよるが「8時間働く必要はないけど、8時間職場にいないといけない」と言う形になってきている気がする。

ほんと、「8時間、職場にいないといけない」って感覚、めっちゃわかります。

私は、「多くの人にとっては8時間くらいかかる仕事を、自分の創意工夫や効率化のスキルによって6時間で仕上げることができた時」に、「余った2時間、早く帰らせてもらえたりとか、遊ぶために休めたりとかができないのって、おかしくないか!?」って、10年くらい前から(新卒で就職した時から)ずっと思ってたんですよね~。

よくある話だけど、
要は、効率化して早く仕事を仕上げて、2時間余ったら、
そこに新しい仕事を入れられちゃうわけですよ。

つまり、頑張れば頑張るほど、仕事が増えて疲れる仕組み。
ダラダラ非効率にやった方のが、仕事量的には少なくて済む仕組み。
そんなのって、ほんまにおかしくない?

調べてみた後に、思ったこと

そりゃあ、14~18時間労働なんてものが当たり前だった時代からしたら、8時間労働は天国みたいなものだと思う。

つまり、全世界的に8時間労働(くらい)がスタンダードになるってのは、
歴史的・段階的には必要なプロセスだったんだろうなってのは納得がいったけど、
やっぱりここまでいろんなテクノロジーが発展した現代社会で、
8時間労働って働き過ぎだと思うし、実際それをみんな肌で感じてるわけやん。

14~18時間労働を8時間労働にした時みたいに、
8時間労働を4時間労働にしようぜ!」とか、
そろそろ言っていってもいい時が来たんじゃないですかね!?

スウェーデンでは、すでに6時間労働制を定着させている企業もあるらしいし、
徐々に、じわじわ、そういう波が来ればいいなと思っています。

お!? 日本でも・・・!?

とは言え、
日本社会で、こういう流れが主流になるのを待ってるほど私は気が長くないので、
個人的には、「労働時間」と「収入」を、自分の中で関係づけるのをやめて、
「お金のための労働から卒業する」を目指します。

 

そのために、
まずは、ホモ・サピエンスとしてw
「1日6時間だけ働く」を実現する(もちろん、収入は減らさずに!)ってのを、
次のステップにしようと、今日決めました!!!

最後に、エイブラハムからのメッセージ

長々とお付き合いいただき、ありがとうございます。

ここまで読んでくれた方は、きっと1日8時間も働きたくないし、
お金ももっとほしい人ですよね。

そんなみなさんに、
(先月の頭に手帳にメモっていた)エイブラハムの言葉をお贈りして終わりにします。

この本からです。

 意図を二つに分けることだ。

 豊かさを望み、だが働かないと豊かにはなれないと信じていたら、
 豊かになる唯一の方法と信じることをしたくないのだから、
 豊かにはなれない。
 しかし豊かさだけを取り出して考え、嫌だと思う労働と組み合わせなければ、
 豊かさを引き寄せることができるだろう。

 今、あなたは非常に重要な質問をした。
 対立する意図、対立する信念についての質問だ。
 解決策は、対立から目をそらして自分が望むことだけに目を向けることにある。

 (略)

 豊かさを望み、自分は豊かになる価値があると信じて、
 望んでいるのだから実現すると期待していれば、
 思考に対立がない。
 だから豊かさが寄ってくるだろう。

みなさんに、溢れんばかりの豊かさがやってきますよーに!(^o^)